あなたというひとが、存在していることを

知りたくなかった。

 

手に入らないのに

あなたのようなひとが、どこかで生きてくれているという事実だけで

わたしは目の前の現実を幾らでも諦めることができてしまうし

どんなひとの手も払うことができてしまう

 

どう振り切ろうとも、あなたしか。