お父さんアゲイン

今日は19時過ぎに家を飛び出して

なぜか辺戸岬へ車を飛ばしてた。

恩納村差し掛かってからめちゃくちゃ暗いし、

きっと辺戸岬までいっても満天の星空は雲で見えないのもわかってたけど

なんか家にいるのはしんどかった。

よくわからんけど、わたしはなんか助けて欲しかったけど、誰にどう助けてっていっていいかわからなくってとりあえず前の真栄田岬みたいな感情がひょっこりでてきてるのだけはわかってた。

でも海から車を引き上げるのにお金かかるし、一郎さんへの恥ずかしいお手紙も捨ててないし、いろんなことが中途半端で、あーどうしようって思ってたけどなんかとにかくはやく現地にいって怖い思いをして、やっぱりなんか来るんじゃなかったって気持ちになって帰るか、暗いうちに遠くまで流されるにはどうしたらいいんだろうかとか、潮の満ち引きを調べたりしながら運転してた。

なんかもういろんなあたまの中のおしゃべりは続いていて、最後にちゃんとあやまらなくてはいけないひとばっかり出てきて、とりあえず辺戸岬に着いたら片っ端からメールだけ送っておこうかなーと思った。

でもなんかねー、ゆるさないのだな、お父さんが。実は真栄田岬がひょっこりしてたときからお父さんのこと考えてた。この間みたいにお父さんにはわかってしまうのだろうかなーとか。もしかしたら連絡しなくても気づいてたりするのかなーなんて。

そしたらほんとにメール入っててさ。

この間のスタバギフトの感想だった。

お父さんは初めてスタバに行ったみたいで

多分抹茶クリームフラペチーノ飲んだみたいだけど、抹茶の飲み物にクリームのったやつって言ってて、ほんとにかわいいなあと思った。

抹茶クリームフラペチーノのんで、途中で冷えて頭キーンってしてるんだろうな〜とか、クリームから絶対食べてるな〜とか。すぐ頭にイメージうかんだ。そしたら一瞬でかなしくなってわたしはUターンしてしまった。

名護にもうすぐ入るところだったのに、階段踏みかけてやめてしまったみたいな。

お父さん、待ってたんだよ。わたしはって80キロで運転しながら泣いてしまった。

沖縄にはわたしを心配してくれるひとはいない。おそらく。わたしが作ってこなかったからだ。ていうか、どんなにだれかが心配してくれてもわたしが心配してほしい人じゃなければわたしはいくらでもアクセルを踏み続けてしまうんだきっと。

お父さんとスタバに行きたい。

この間飲んだのおいしかった?って聞きたい。きっとあれやこれや言うはずだし。じゃあこれがいいよって娘がおすすめしたのをじゃあそれにするって笑ってのんで、これうまいなーってはにかむんだ。いつもの笑顔で。わたしの好きな。

そんなお父さんを見たい。から

わたしはUターンした。

もはや弱っちいだけだ、とわかっているけど

なにも言わずに死ぬひとのほうがよほど強いのはわかるし、自殺なんか特攻隊で19で死んじゃったおじいちゃんの弟さんにわるいし、なんかとてもださいけど、

どこにも自分の存在が見えなくなってしまうときだってあるはずだ。

わたしは

だったらどうする?をすぐ考えちゃうから

だったらやめよう、いなくなろうって思う

それが手っ取り早いから。待てないんだ。

色んなことを。

生き急いでるってよく言われるけど、

別にそんなんどーでもいいわ、って思う。

 

 

ただ、スタバギフトでわかったのは

特別でないと

特別なことをしないと

喜んでもらえないっていうのは違うんだなってこと。