さよならカウント
自分の心の中で、
「さよなら」と何かや誰かに言うたびに
また違うものが生まれていく感覚がある
ただ、いまだに捨てられないものがひとつだけあって、それはおそらく執着なんだとわかってはいるつもり
それでも、どうしても
さよなら、と言えないのは
なぜなのだろう、とかそんな簡単な詩をうたう気はなくてね。
きっとまだ、
こんにちは。もしていないから
はじめまして、わたしはこういうものです。
あなたは?
のところで、わたしから
勝手に会話を切ってしまったから
始まってもないのだとわかってる
でもきっといつか
離れなくてはならない日がくるんだ
それはわたしが死ぬ時なんだけども
なんかそれまでに
このきもちにさよならをいうフリだけでも
できるのかなあって少し不安になった。
もういっそのこと
一からやり直せたら、いいのになあ