抱えた膝と、

膝を抱えた腕の間。

俯いた顔と

目下の床との間。

 

色んな後悔と、恥ずかしさと、悔しさと、悲しさと、戸惑いと、「どうすれば」の堂々巡りと、それでも笑ってくれたことと、意味のないありがとうと、それでも。というよくわからないけど、自分の中での決まり事と、嘲笑と、挫折感と、

いままで高鳴らせていた鼓動の間。

 

ひとつになってるように見えるものですら、

間が存在してる。

 

ふと、寄りかかったきもちにも肉や骨や肌が間に入って、さらには脳で検閲されて違う風に出て行ってしまう

 

ここ。

 

そこにあるのはなんなんだろう

わたしとこの世界の間にあるのはなんなんだ

完全に融合してしまったらどうなっちゃうんだ

それがこわいからそうならないようにしてるのかな

 

それはもはや 魔法だな。