もう、こころの中が愛おしいという気持ちで余りなくいっぱいで、それでも慕情は微細もお伝えしてはいけない身分でしたから、どこからも漏れないように必死に目を閉じたのです。

そのときに熱なのか、こころなのかわかりませんがひとすじひとすじと目から涙がつたうのです。

本来のこころが晒したものを止めることなどできるわけもなく、閉じたはずの瞼の縁を走って、落ちていく涙がただ頰を濡らしていくのをせめて赦してほしいと願うばかりでした。

 

 

なんかふと。

身分違いの恋愛を思いついた。

いつもワンシーンから始まるなあ。

 

お互い想い合っていて、密かに体も重ねてるのに、お互いに好き、と伝えたことない2人で、

ある時どちらかが結婚することになって片方が最後まで言えないまま、好き、の代わりに涙を流すっていうシーン。