糧の人生
すべて
関わってきた人も
壊してしまったお茶碗ひとつも
突き放してしまった腕も
思い出せる限りの風景や
呪いのようにのこってる恥や
間違って歌ってしまう歌の一節も
ぜんぶ
ぜーんぶ
まちがいだらけのわたしの作品たちだ。
いつも
誰かになれたら、
あのひとだったら
なんて考えたりしてすこしだけ
真似してみても、全然気持ち良くなくて
なんかぜんぶうそっぱちなかんじ。
正常といわれたけど
正常も異常だし、
異常も正常でしょ。
身の上安全にしたいわけではないよ。