命の外にある理由

 

わからなくなる。

例えば、

月の光は太陽の反射というように

わたしの心臓は

何に引っ張られて動くのかとか

原理なんてないものを

無理と言われたものを

ひたすら欲しがって

何もきっとつかめないまま

不満足を理想として行くのかもしれない。

 

きっとわたしの脳はいつでも暇で

電気も火花も走らせずに

36.6度のぬかるみで

徐々に傷んでいくのを待って

だから、泥のような霞んだ色が心地いいのかもしれない。

眩しくて早くて深いものはこわい。

いつも試されて不合格を見えない所に押される

よく笑うのはそれを誤魔化すため

 

ある程度の会話の蓄積に基づいて

タイミングと、声のトーンと相手の顔で

どうにかやれるようなところまではきた。

でも

こうあれ、と思われる自分を勝手にセットして

いつも苦しくなる。

わたしは、その時のわたしがわたし。

明日も今日のわたしはいない。

ずっといるわたしは、

あの人のことが好きなわたしと

ずっと泣いてるわたしのふたりだけだ。

 

だれも代わりがいないのに

限定した愛情ばかりが欲しくて

ないものねだりが得意。

私が欲しいものだけに欲しがられたい。

他にもう使いたくないから、毎年。

どうでもいいことに色々使っていつも後悔。

最近本当に胸が苦しい。恋ではなく、

肺が苦しい。

怒りを感じた時に酸素が上手く行き渡らずに身体が痺れるように。

いつかわたしの肉体が色々諦めて止まってしまったら、その時ようやく理解するのかもしれない。