よるに

 

さみしい

だけで埋め尽くされる夜がある。

通りを走る車をみたり、水で顔を洗ってみたり、お湯を飲んでみたりするけど

 

どうしてもどうしても

ひとりではどうにもならない日ってあるもんだ。

 

それはなんていうか、

性欲に近しい感情みたいで、

誰かと話したいというよりは

誰かの熱がほしいとか、わけわからないくらいぐしゃぐしゃにされて気を失うように眠りにつきたいとかそんなやつだ。

 

そんな一時の感情に身を投げる人が嫌いだったけど

自分がこんな気持ちになったら、やりかねないくらい苦しいから人間やっぱりみんなどこかは似てるんだなって思った。

 

スキマを埋めるだけのひとはいらないけど

安心して体も心も預けられるひとに出会うのもすこし怖い気がする。

 

もうきっとひとりでは生きていけないから。