考えるな、って言われた時がある。
きっとあの時わたしの大脳新皮質はおおかたお酒にやられていて
きっと何もかもどうしようもなかったはずなのに。
それでも考えていたのかな。
理性よ。
あなたじゃなきゃやだ、って泣き喚いたのも
考えてたのかな。
あれはわたしの感情じゃなかったのかな。
形容し難い、想像を絶するような未経験の感情がわたしを泣かせたんじゃないのかな。
ひどい。
ひどいやつだ、わたしの隠し事用ボックスは。
ああでもしなければ、言わないなんて。
せつない、って泣いたのかな。
どうしたらいいかわからずに、ただほしくて。
記憶を飛ばすくらい今度は飲んでみる。