クールパーティー

会って話したい、って

雨の中口をついて出てきた欲望に

一番びっくりしたのは私だ。

覚悟が決まったように、

それが自分の当たり前のように

目の前にいてもおかしくないというか

もしそこにいて、聞かれていても構わないとそういうメンタルだった。

 

もうそろそろ良くないですか?

みたいな、どの地点から数えたらいいかわからない

「会えなかった日々」

なんだ、これ冷却期間か?って思わざるを得ないさよならの記憶とその他諸々。消えて行った時間の長さの割に冷めやしない。

煩悩の熱もカレンダー見る回数もどんどん増えていくだけで、今はどうやったら正常に忘れていけるのかなんて無謀をまた考えてる。

 

明日になったら、誰かが塗り替えてくれるとか

忘れさせてくれる誰かが、とか

散々無責任な期待を撒き散らして、また待ちぼうけなんだ。

良いなと思うのは似てるとか近しい部分があるからだけで、もはやその人のオリジナルが見れなくなっている。

脳の、腹の、心と呼ばれる器官はもうそういう作りになっている。

 

好きになったとしても、あなたじゃない。

「わたしのフィルターと記憶を通して見たあの人に似てるとこがある」部分を見てる。

オリジナル直視できるかもはやわからない。

太陽をレンズ越しに見るようなそんな感覚。

 

雨だったからいえたのかな、

風も強かったし

ましてそこにいないのだから、

また妄想に話しかけてしまった。