痙攣
仕事の関係であれ、
わたしはできるだけ、素をだしているつもり。
そんなわたしを好きになってくれたり
応援してくれたり
気遣ってくれたりする人たちがいらっしゃる
男女関係なく。
35年生きてきたうち、27年くらいは悪だったわたしには身に余る温情だ。
本当。
それでも、足りないんだ。
ほしい、ほしいと思っているから
相手にはその気がない優しさの総量を膨らませては、愛をいただいている、と言い聞かせてきた。
周りのひとがわたしのことを優しい、というけどそれは全然オリジナルではないし、空想を盛り付けて貼り付けた出来損ないのモノマネでしかない。
だから、本当に優しい人を見た時に怖くなるし、欲求が爆発する。
この人が欲しい、って蓋が簡単に開いてしまう。
だからありもしない妄想をエサに夢の中でだけ気持ちよくなって、朝起きて独りよがりの切なさみたいなものにすがってしまう。
本人には、もちろん言えない。
薄っぺらいから、全てが。
べちゃべちゃに汚れた欲望で濡れた手で、真面目に一途に積み上げてきた人に触れるなんて許されてはいない。
ひと息で、今までの信頼を失ってしまうなんて怖すぎる。
20代の時、まだ思考と感覚の軸は「辛いのは誰かのせい、わたしは悪くない」だったからかもしれないけど罪悪感のタガがぶっ壊れていたと思う。
今は、精神年齢こそ成長しないままではあるけど自分の心の行き先が周囲の縦横にどう影響するかなんて言葉にせずとも理解しているつもり。
だから、何度も何度も金槌を打ち込んで土をかけて見えなくなったはずの気持ちが脳を融かしていくのを感じて震えてしまうし、脳にかかる靄がわたしの全ての皮をひん剥いた上での本能であるならば、私の命の価値はマイナスだからそれに絶望して涙が出てしまう。