あおむけの楽園といつか聞こえる奈落

 

天国ほど清らかではないにせよ

地獄ほど容赦がないわけではない

 

 

届くわけではないけどただ、必死に搦め捕ろうとするなにか

気を紛らわす暇なんか与えない問い

頭の裏側をさも大事そうに包む掌と

どこまで深く覗こうとしてるかわからない目と。

その慣れたやさしさと引き換えに何が欲しいのよ。なんて頭をよぎるけど、わからないことにしてしまえる。

もっと、痛みや痺れを寄越して。

知ってるよ、とひとこと言ってしまえばどうなってしまうんだろうか。

あくまでも何も知らない、聞かないフリのわたしと、それを哀れと思ってるであろうこと

無言の肯定に気づけるほどあなたは私を見てるかな。

それ以上をあげてしまえば、きっと持てなくなって潰れてしまう。

貰えないものを最初から欲しいなんてもう言えないのよ、散々散らかしてきたんだから。

尚更。

泣きそうなのはわからない感覚に驚いたからだけじゃない。

どこまでも強がりたいのに、縋ってしまいたいわたしを引きずり出すから。

こわい、こわくない、こわい、こわくないよ。

繰り返してまた、ちがうわたしが生成される

 

 

もういっそこのまま、自由に、お幸せに