ラブストーリー
世の中にある
ラブストーリーや
ラブソングがわたしを殺しにかかってくる。
「それ、わかる。」
と思うことは、言葉にしないけど、嫉妬の対象でもあったりするからだ。
ハッピーエンドでもバッドエンドでも、歌やストーリーになるくらいの熱量をもった経験をわたしはまだしていない。
叶わない切なさだけはわかるけど。
だから、狂おしいような関係性の恋愛話を見たり聞いたりするととんでもなく共感するし、同時に勝手に癒されたりする。
それでもひとりぼっちで恋をしている人なんてあんまりいないし、わたしのように傷つかないところにいながら人を想って勝手に傷つく阿呆も周りにはいないので、なんだか延々と孤独な気分になってしまったりした。